Cwらぼっちゃ - IT技術研究ノート -

IT技術に関する記事を掲載します。

EC2 インスタンスへの固定IP(Elastic IP)アドレスの割り当て

はじめに

AWS EC2 インスタンスを作成、起動した際には DHCP により変動するIPアドレスが割り当てられます。
これでは作成した EC2 インスタンスを起動するたびに パブリック IP アドレスおよびパブリック DNS ホスト名 が変わっていまい、EC2 インスタンスに乗せたサービスを利用する際にはいちいち IPアドレス確認しなくてはなりません。

そこで、固定IPアドレスである EIP(Elastic IP)を利用します。
EIP を EC2 インスタンスに割り当てることで EC2 のパブリック IP アドレス およびパブリック DNS ホスト名を固定できます。

EIP の料金について

基本的に EIP の利用は無料ですが、EC2 インスタンスに割り当てていない、EC2 インスタンスに割り当てているが起動していない場合には 1時間あたり $0.005 の費用が発生します。

つまり、ただただ固定IP を確保している状態が1カ月続くと 最大 $3.72 の費用が発生します。

貴重な IP アドレスを確保しているんだからちゃんと使いなさいねということでしょうか。
EBS ボリューム も EC2 停止中であっても 費用は発生しますが、EIP も含め、有限のリソースを占有する以上はきっちりとお支払いする義務があるということですね。

EIP の確保

さて、 それでは EIP を確保し EC2 インスタンスに割り当てていきます。

EC2 ダッシュボードのナビゲーションペインから 「Elastic IP」をクリックします。

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コンテンツペインにある「新しいアドレスの割り当て」をクリックします。

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「割り当て」をクリックすると、新しい EIP を GET できます。

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いとも簡単にとてつもなくあっさりと GET できました。

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EC2 インスタンスへの EIP の割り当て

さて、確保 した EIP をさっそく EC2 インスタンス に割り当てていきます。

EIP を確保すると EIP 一覧に確保した EIP が表示されます。
※名前をつけることができるので、わかりやすい名前をつけましょう

EC2 に割り当てる EIP を選択し、「アクション」から「アドレスの関連付け」をクリックします。

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「アドレスの関連付け」ページから、「リソースタイプ」は "インスタンス" を選択し、該当の EC2 インスタンス を選択します。
EC2 インスタンスに割り当てている プライベート IP アドレスも選択肢、「関連付け」をクリックします。

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これで、該当の EC2 インスタンス のパブリック IP アドレスおよび パブリック DNS ホスト名が固定されました。

補足

EIP は確保できる数が AWS により制限されています。
つまり、公開するサーバーをたくさん作っても 確保できる EIP が限られているので、そのままでは EC2 インスタンスの数だけ EIP を確保するようなことはできません。

そんな場合は、AWS サポートページ(ここらへん) に「上限上げて」とお願いすればあっさりと上げてくれます。

AWS では いろいろ上限が決まってたりで AWS の運用をする中で 「上限上げて」だの「ペネトレーションテストさせて」など、たびたびお願いするシーンに出くわします。
面倒に思うこともありますが、私の場合は使っているリソースを見直すきっかけになったりしますし(杜撰さの露呈発言?)、サポートページのお願いフォームから簡単に申請して簡単に通るので特に苦に感じることはありませんでした。

話はそれましたが、以上が 固定IP アドレスの割り当てのお話でした。