Cwらぼっちゃ - IT技術研究ノート -

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Go言語(Golang) 概要、開発環境構築

Go言語(Golang)とは

Go言語は、2009年にGoogleにて設計されたフリーかつオープンソースソースのプログラミング言語です。
2019年のエンジニアが学びたいプログラミング言語ランキング1や、年収ランキング2でも上位にランクインしています。
今回は、Go言語の特徴と、開発環境構築を行っていきます。

特徴

  • 扱いやすい
     複雑なコードを簡潔に記述することができ、初心者にとって習得しやすい言語とされています。
     また、「fmt」パッケージを利用することにより、ソースコードを自動的に整形してくれるので、非常に見やすくなります。
  • 処理速度が速い
     中間言語を介さずに直接ネイティブコード(機械語)に変換出来るので、高速でコンパイルできます。
     また、それによりメモリ消費量を抑えることができ、モバイル機器においてはバッテリー消費節約にもつながります。
  • 並列処理に強い
     並列処理が言語レベルで可能です。  これにより様々な動作を一度に行う事ができます。
  • クロスプラットフォーム対応
     Go言語はクロスプラットフォームに対応しています。
     そのため、IOSAndroidWindowsなど複数の動作環境で作動するプログラムを作成可能です。
  • マスコットキャラが可愛い(?)
     マスコットキャラが可愛いことにも定評があるようです。
     (私には可愛く見えませんが・・・)
    f:id:CwLab:20200226234920p:plain
    Renée French

開発環境構築

それでは開発環境構築を行っていきましょう。

検証環境

今回はVisual Studio Code(以下VSCode)でGo言語の構築を行います。
Go言語のIDEとしては、他にGolandがありますが、フリートライアル期間が30日間しかないので見送りました。。。

手順
1.VSCodeをインストールします

https://code.visualstudio.com/Download

2.Go言語をインストールします。

https://golang.org/dl/

3.環境変数にGOPATHを追加

環境変数の設定を行います。
といっても最新verのGo言語をインストールした場合は、自動で設定されるので、ここでは確認だけしていきます。
コントロールパネル→システムとセキュリティ→システム→システムの詳細設定→環境変数 と進めると以下の画面が表示されます。
f:id:CwLab:20200227000944p:plain Go言語にかかわるものは
・GOPATH
・Path
・GOROOT
の3つになります。
GOPATHは作業ディレクトリ(ワークスペース)で、任意の場所を指定してください。
Pathは画像の通りUSERS配下「go」フォルダ内の「bin」を設定してください。
GOROOTはGo言語をインストールした場所を設定してください。

4.コマンドプロンプトでGo言語のバージョンを確認

インストール、環境変数の設定を終えたら、コマンドプロンプトでGo言語のバージョンを確認してみましょう。
コマンドプロンプトを開いて「go version」と打ってみましょう。 f:id:CwLab:20200228201954p:plain

画像のようにGo言語のバージョンが表示されたら、構築成功です。

5.VSCodeでGo言語の拡張機能をインストール

それではVSCodeでGo言語での開発をするにあたり、必要な拡張機能をインストールしましょう。
VSCodeを起動し、拡張機能(Ctrl+Shift+X)を開いてGoで検索します。
たくさんの拡張機能がヒットしますが、以下を選択してインストールします。
f:id:CwLab:20200228202217p:plain

6.拡張機能の依存パッケージをインストール

最後にGo言語の拡張機能が依存するパッケージをインストールします。 VSCodeでコマンドパレット(Ctrl+Shift+P)を開いて「GO: Install/Update tools」で検索します。 f:id:CwLab:20200228202436p:plain

全選択し、Enterを押下してインストールします。
f:id:CwLab:20200228202503p:plain

All tools succesfull installed. You're ready to Go :). が表示されればインストール完了です。

Go言語のソースで動作確認

それでは実際にGo言語で作成したソースを動かしましょう。
以下のソース「sample.go」を作成し、VSCodeで動かします。
また、6行目にブレークポイントも仕込みます。 f:id:CwLab:20200228224637p:plain

準備が整ったらF5キーで実行しましょう。
f:id:CwLab:20200228224739p:plain

先ほど仕込んだブレークポイントで止まる事を確認したあと、再開しましょう。
f:id:CwLab:20200228224836p:plain

実行完了し、デバッグコンソールに「Hello world」と出力されました。

おわりに

手軽に開発環境の構築が出来ました。
GO言語はシンプルで分かりやすい言語なので、これからIT業界に飛び込む方にもおすすめの言語です。
また、あのGoogleにて開発が進められていることもあり、将来性もあるかと思います。
この機会にぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

おまけ